バリ島の伝統的なお菓子は、ジャジャン・バリ(Jajan Bali)と呼ばれています。材料には、もち米や米粉、グラメラ(パームシュガー)、ココナッツミルクなどの素朴なものが使われた昔ながらの素朴なお菓子で、私たち日本人にとってはどことなく懐かしい味わい。現地の人々は朝食代わりにコーヒーと一緒に楽しんだり、お供え物に使ったり、結婚式やイベントの時に振舞われたりと、様々なシーンで楽しまれています。ジャジャン・バリは市場の朝市でたくさんの種類が売られていますが、ホテルの朝食やアフタヌーンティーで提供されていたり、街中のレストランやカフェのメニューになっているものも。また、スーパーマーケットやパン屋さん等でも個包装で販売されていますので、気軽に食べることができます。今回はおすすめのバリ島伝統菓子10選をご紹介!見つけたらぜひ食べてみてくださいね。
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目次
クロポン(Klepon)
みんな大好き、一度は食べたいバリ島の伝統菓子!
クロポンは、パンダンという緑の葉っぱで色付けした小さなお餅のようなお菓子。すりおろしたココナッツが添えられていて、お餅の中にはパームシュガーのシロップが入っている、バリ島オリジナルの伝統菓子です。
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噛んだ瞬間にお餅の中のパームシュガーのシロップが、口の中にじゅわ~っと広がります。和菓子のような優しい甘さのお菓子で、在住外国人にもファンが多い大人も子供もみんな大好きなローカルスイーツです。
クロポンはタナロット寺院の近くの村で作られたのが始まりだそうで、今ではタナロット寺院の名物ともなっています。
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ダダール・グルン(Dadar Gulung)
ココナッツを使った人気のインドネシア版クレープ
ダダール・グルンは、すりおろしたココナッツをパームシュガーで煮たものを米粉を使った薄いクレープ生地で包んだもの。もちもちのクレープ生地と、パームシュガーの優しい甘さのココナッツの食感がクセになるお菓子です。
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パンダンで色付けされた緑色のものが主流ですが、ピンクや茶色、色付けされていないクレープ生地のものもあります。
インドネシア語でダダール(Dadar)はクレープのような薄い生地、グルン(Gulung)は「巻く」という意味です。
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ラクラック(Laklak)
素朴な味で食べやすいミニパンケーキ
ラクラックは米粉で作られたミニパンケーキ。パンダンの葉で緑色に色付けされた米粉ベースの生地を、たこ焼きの鉄板のような小さな穴のある鉄板で焼きます。ラクラックは1つ直径5センチ程の小さなもので、たっぷりのココナッツフレークとパームシュガーをかけていただくのがおすすめです。
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パンケーキのように裏返さないので、もちもち、ふわふわの部分と裏側の少し焦げてカリっとした香ばしい部分があり、パームシュガーのシロップが絡んでとても美味しいですよ。バリ島以外の地方では、もっと直径が大きいものでスラビ(Serabi)という名前で親しまれています。
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スンピン(Sumping)
優しい甘さの素朴な味がくせになる!
こちらも米粉を使ったバリ島オリジナルのお菓子。米粉ベースのバナナやすりおろしたカボチャを混ぜた生地を、バナナの葉っぱで包んで蒸したお菓子です。バナナを使ったものはスンピン・ピサン(Sumping Pisang)、または、スンピン・ビウ(Sumping Biu)、カボチャを使ったものはスンピン・ワル(Sumping Waluh)と呼ばれています。
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どちらもココナッツミルクやココナッツをすりおろしたものが生地に混ぜ込まれていて、素朴な味でとても美味しいですよ。カボチャよりもバナナを使ったスンピンの方がよく見かけます。どちらもバナナの葉っぱで包まれていて見た目では中身がわからないことが多いので、聞いてみてくださいね。
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クエ・ラピス(Kue Lapis)
ココナッツ味の、食感はまさにういろうの伝統菓子!
インドネシア語で、クエ(KUE)=お菓子、ラピス(LAPIS)=層という意味。その名の通り層になっているお菓子です。米粉とココナッツミルクを使った何色かの生地を蒸し重ねたお菓子で、もっちりしていて優しい甘さが美味。
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食感はまさに「ういろう」でとっても食べやすいんです。色は様々で、緑と白を交互に重ねているもの、茶色と白、ピンクと白など、カラフルな見た目も可愛いお菓子です。冷やして食べても美味しいですよ。
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ルキス(Lukis)
パームシュガーが美味しさの秘密
もち米をバナナの葉っぱで三角形に型取って茹でた、お米の食感が残るおはぎのようなお菓子で、ココナッツフレークとパームシュガーのシロップをかけていただきます。
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もち米の部分にはほとんど味はありませんが、すりおろしたココナッツの食感と、優しい甘さのパームシュガーがどこか懐かしいお菓子です。甘党の方はたっぷりのパームシュガーのシロップをかけてどうぞ。バリ島以外ではルピス(LUPIS)と呼ばれるそう。
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バンタル(Bantal)
ちまきのような食感で食べやすい一口サイズのスイーツ
こちらももち米を使ったお菓子で、もち米とすりおろしたココナッツを混ぜたものをヤシの葉で包んでじっくり茹でたものです。巻いてあるヤシの葉をくるくると外して食べます。
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もち米の中に入っているものは様々で、豆、バナナ、ジャックフルーツなどがあります。日本のちまきのようですが、すりおろしたココナッツともち米の食感が面白く、ココナッツとお砂糖、フルーツなどを使っていて甘いのが特徴です。
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アッパム(Apem)
カラフルな色が目をひく、もっちり蒸しパン
アッパムは米粉を使った、蒸しパンのようなお菓子です。日本の蒸しパンと違うところは、アッパムは生地にキャッサバを発酵させたタぺ(Tape)を混ぜていること。そのため、甘酒のような独特の香りが特徴です。
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色はピンクや白のものが多く、サイズは小さいですがかなりもっちりずっしりしていて、食べ応えがあります。
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インジン(Injin)
朝食にぴったりのお米を使ったスイーツ
インジン(Injin)は、バリ語で黒米という意味で、蒸した黒いもち米にココナッツフレークとパームシュガーをかけていただきます。普通の白いもち米を混ぜていることが多く、少し歯ごたえが残る食感がクセになり、ココナッツフレークとパームシュガーが良く合います。
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腹持ちがいいので、バリの人々は朝食代わりにもよく食べています。インジンを使ったスイーツは、この他にも、黒米を炊きパームシュガーを加えておかゆ状に甘く煮込んだものに、ココナッツミルクをかけていただくブブール・インジン(黒米のおかゆ)があり、こちらはぜんざいのようでデザートとして人気です。
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ドドル(Dodor)
ココナッツ味の甘いお餅のような不思議な食感
ドドルはもち米粉とココナッツミルク、砂糖をじっくりと長時間煮詰めて作られるとても甘いお菓子。ドドルは、バリ島以外のインドネシアや、近隣のマレーシアにも伝統菓子としてありますが、バリ島の伝統的なドドルは、とうもろこしの皮でキャンディのように一つずつ包まれています。
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食感はかなりねっとり弾力のあるお餅といった感じ。一般的なドドルは、こちらのパームシュガーを使った濃い茶色のものですが、ピンクや緑などに色付けされたものも。バリ島ではシガラジャで作られたものが美味しいと有名です。日持ちをするお菓子なので、お土産にもいいですね。
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